ホントにあった怖〜い食中毒

2025年6月1日放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』では、梅雨の時期に特に気をつけたい「食中毒」について紹介されました。

教えてくれたのは、東京女子医科大学 感染症科の教授で、医学博士の菊池賢(きくち けん)先生です。

~梅雨はとくに注意!~本当にあったこわい食中毒

6月になり、気温や湿度が上がってくると、食べ物が腐りやすくなり、食中毒になりやすくなります。

たとえば、スーパーの帰りに誰かと話しこんでしまったり、食べ物を車や台所に長く置いたままにしたりすると、目に見えない菌(ばい菌)が増えてしまうことがあります。

さらに、食中毒には重い症状が出るものもあり、体が動かなくなったり、息ができなくなったりして、命にかかわることもあるそうです。

今回は、そんなこわい食中毒から身を守る方法を、菊池先生がわかりやすく教えてくれました。

「食中毒」ってなに?

梅雨は菌が増えやすい

気温が25℃以上、湿度が70%以上になると、菌がとても増えやすくなります。

コロナが落ちついて、手洗いや消毒をあまりしなくなってきたことも、食中毒が増える原因になっていると先生は話していました。

カンピロバクターってなに?

「カンピロバクター」という菌は、お肉や動物の体の中にいる菌です。人の体に入ると、お腹をこわして、下痢(げり)・おう吐・熱・お腹の痛みなどが出ます。

この菌はとても感染力が強くて、ほんの100個くらいの菌でも食中毒になります。

同じ食中毒の原因である「サルモネラ菌」は10万個くらい必要なので、カンピロバクターはそれよりずっと少ない菌で感染してしまいます。

見落としやすい感染の場所

包丁(ほうちょう)の「柄(え)」に注意

包丁の刃の部分は洗っていても、持つ部分(柄)をちゃんと洗っていないと、そこに菌が残ってしまいます。

とくに木でできた柄は、細かいすき間に菌が入りやすいので気をつけましょう。

調理器具からうつる「二次感染」

肉や魚についている菌が、まな板や包丁を通して、他の食べ物にうつることを「二次感染」と言います。

手や道具はしっかり洗うことがとても大切です。鍋の取っ手やキッチンバサミなども、意外と菌がついているので忘れずに洗いましょう。

洗い方のポイント

アルコール(70%以上)をスプレーでかけたり、75℃のお湯に1分以上つける「熱湯消毒」も効果的です。

包丁やまな板だけでなく、シンク(流し台)もしっかりきれいにしましょう。

人気の低温調理にある意外な落とし穴

低温調理のリスク

鶏ハムやチャーシューなど、低い温度でじっくり作る「低温調理」が人気ですが、生のお肉にはたくさんの菌がいます。

子どもやお年寄りは、少しの菌でも重い食中毒になることがあるので注意が必要です。

加熱は「肉の中心」をチェック!

肉の中までしっかり加熱することが大事です。加熱の目安は、

  • 63℃なら30分以上
  • 70℃なら3分以上
  • 75℃なら1分以上

大事なのは「お湯の温度」ではなく、「肉の中心の温度」です。

お肉が厚いと中まで火が通りにくくなるので、中心温度をはかる道具(温度計)を使うと安心です。

もし中途半端な温度(たとえば45℃くらい)で止まってしまうと、菌がとても増えやすくなってしまうそうです。

赤いところが残っていたら要注意!

赤みが残っている肉は、まだ菌がいる可能性があります。よく火を通しましょう。

低温調理器や温度計を使って、安心・安全に調理しましょう。

お弁当で気をつけたいこと

入れないほうがいい食材

ポテトサラダや混ぜご飯は水分が多くて、菌が増えやすいので、この時期のお弁当には向きません。

ソースがかかったとんかつなども、ソースに水分と糖分があるため、菌が繁殖しやすいです。ソースは別にして持っていきましょう。

お弁当の工夫

お弁当はよく冷ましてからフタを閉めて、保冷剤を使うと安心です。

ちょっとした工夫で、食中毒をしっかり予防できます。

家庭菜園でのこわい間違い

ゴボウに似た毒のある植物「チョウセンアサガオ」

チョウセンアサガオは、見た目がゴボウに似ていますが、とても強い毒があります。

葉・根・種の全部に毒があり、少し食べただけでも手がしびれたり、目がチカチカしたり、幻覚が見えたりすることもあります。

この植物をゴボウと間違えて食べてしまった事故が、全国で何件も起きているそうです。

どうやって見分ける?

チョウセンアサガオの根はゴボウよりもポキッと折れやすいのが特徴です。

でも、自信がないときは絶対に食べないようにしてください。

もし食べてしまって体に異変が出たら、すぐに病院へ行きましょう。

先生からの大切なアドバイス

この10年で、食中毒が原因で亡くなった人は47人。そのうち半分以上が「植物の毒」によるものだったそうです。

家庭菜園をするときは、どの植物が毒を持っているかを知っておくことが、とても大切です。

まとめ

  • 梅雨の時期は気温と湿度が高く、菌が増えやすい
  • 包丁の柄や調理器具も、しっかり洗って消毒を
  • お肉は中心までしっかり加熱することが大切
  • お弁当は水分の多いものを避けて、保冷対策も忘れずに
  • 家庭菜園では毒のある植物に要注意!見分けがつかないときは絶対に食べない

ちょっとした気づかいで、家族の命を守ることができます。今日からできることを始めて、安心して梅雨の時期を過ごしましょう!

小学生から高齢者まで、誰にでも読みやすくわかりやすい言葉で作成しました。
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